接客と経営1

接客マナーを数字から担保する
晴れて個人事業主として開業届けを出し、自分の店舗を出店したとしましょう。
そのお店が存続できる可能性は意外と大きくありません。
我々の目の前には当たり前のように長く続いている店舗がありますが、それらのお店は優秀なお店なのです。
特に個人で出店する場合には、廃業確率が非常に高くなります。
そこには当然色々な要素があるのですが、何よりもまず出店する人が経営に向いていない場合が非常に多いです。
それは、どういうことかと言えば、数字に関して意識が低すぎる人が多いということです。
廃業に追い込まれるか、継続できるかは、数字で全て把握できるものです。要するに経営者として持つべき意識が欠落している場合が多いのです。
経営は気持ちだけでうまくいくものではありません。
経営は接客とは異なり、数字が全てです。
お客様が大変喜んでくれている。それも心からの感謝を頂く。
でも今日の売上は1000円。この1週間こんな感じ。ということであれば、通常の店舗ならどんな店舗でも厳しいです。
数字の上で、ビジネスとしてしっかりと成り立っているのか。
この点をしっかりと見極めなくてはいけません。
例えば、出店前には、どれくらいの通行量がある道なのか?
どのようなタイプの人が多く通る場所なのか?
など、数字で調査結果を出さなければなりません。
実際に店舗を運営した場合の諸経費などについても、細かく予め精度の高い見込み額を算出しておかなければなりません。
このときプラスマイナスの幅を持たせておくことも重要です。
全て数字を出してみたら絶対に成り立たないじゃん!という場合も数多くあります。ですが、数字に対する意識が低いと、そのような数字意識を全く持つことなく出店へ走ってしまいます。
経費は、接客の質を直接的に維持、上昇させることにつなげること
また、出店後に経費として計上できるからといって、無駄遣いが多くなってしまいがちですが、これもダメです。
数字でしっかりと確認して、自分たちがどれくらいの売上を上げているのか、今後の見通しはどうか。さらに利益についても同様にしっかりと確認した上で、今後にかかる経費やお客様満足度を上げるために必要となる投資額まで整理しましょう。この整理の上で福利厚生という流れにするべきです。
一生懸命頑張った!!疲れて皆も頑張ってくれたから今日は、お店のお金で飲み会、昼食会。
こういうことを、大雑把な数字計算だけでやらないことです。
接客人としての面とは別に、経営者としての人格もしっかりと構築しないことには、店舗運営はさらに困難な道となることでしょう。
経営者である限り、一日一回は収支計算、そしてこの改善点の洗い出し、改善方法整理を行ってください。
数字から逃げたら終わりです。
数字が示すことに対して、どのように対処すべきなのか、お客様と数字に対して誠実な姿勢を維持し、自分なりの商売を身に付けていかなければなりません。
このような場合に色々な情報を入手する視点も忘れてはいけません。
実績のある他の店舗はどのような工夫をしているのだろうかという視点を持つことで、改善スピードもこの方向性も確実なものとなっていきます。
お客様がお支払い頂く「お金」で最上の接客サービスが維持できることは言うまでもありませんね。
三方良しの正当な利益を頂くためにも数字に対する姿勢を保ち続ける必要があります。数字が良いサービスを支えていく面も確かにあるのです。
【関連記事】
・店舗運営の原則①
・店舗運営の原則②
・店舗運営の原則③
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・接客と経営1
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