接客の原則ーGIVEの落とし穴2
GIVEということが、空回りしてしまうケースで最も多いものの一つに新規出店時の対応があります。
新規出店時、なんとかお客様に覚えて頂こう。
なんとか良く思ってもらいたい。
だから、出来る限り頑張りたい。
お客様に可能な限りのサービスを提供したい。
こういった思い自体は素晴らしいものなのですが、それが空回りしてしまう場合も意外と多いのです。
それは、お客様の思いや要望、潜在的な願望を無視することによって引き起こされます。
新規出店時は、とにかく覚えてもらい。
自分の店は頑張ります!!というアピールをしたい。
そういう思いを持つことは自然なことだと思います。
ですが、どうでしょう。
このことは、前回も記述したお客様の求めていないものを提供することにもつながり易くなってしまいます。
それは、つまり自分のお店をまずは覚えてもらいたい。とか、自分のお店のアピールを多くの人にしたい。とか、そういった自分が受け取る側にある願望が強くなってしまった場合に発生します。
カフェに来店されたお客様の場合、それは独り身で寂しく、店員と沢山のコミュニケーションをとりたい人も少なからずあることでしょう。
一方、色々な日常の煩わしさから逃れたくて、一人の時間を求めてカフェに来る人もあることでしょう。
このような人たちに同じ対応をしていたのでは、お店は少しずつ傾いていきます。
ただ静かにしてくれていればいい。
注文を頼むときだけに、さっさと言うことを聞いてくれればよい。
自分がどういう人間か。どういう仕事をしているか。
そういったことまでも、イチイチ気になってしまうような会話に持ち込まないで欲しい。
そういう人は普通の人です。
多くの人がそうです。
そのような人を取りこぼし、会話を求める人だけのためのカフェにしてしまえば、その道を極めない限り、流行るカフェになる確率は激減します。
色々な人の要望、要求、願望をまず始めに察知してこその接客業であり、接客マナーなのです。
自分から行うべきことは完全なる奉仕。
どのような状況下においても、この点を忘れてはいけません。
新規出店時だからと言って、気を使って声をかけて下さるお客様も多くいるかもしれません。
ですが、そこに甘えるようになってはいけません。
どのようなタイミング、どのような状況下においても、商売の本質をおさえたことをしていきましょう。
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